こんにちは!Ryoku(@ryoku_dev)です。
モノレートなき後、「他の同様のツールも使えなくなってしまうかも!?」という懸念が高まりました。同時に、今後恐らくなくなることはないAmazonのランキングから売れ行きを把握したいというニーズも高まっています。
そんな中、Twitter等では、有識者の方々が独自に集計された「ランキングごとの月間販売数」を公開されております。
本当に感謝です!!
もしくは、ご自分でデータを蓄積されているセラーの方もいると思います。
特に、Keepaなどランキング変動から販売数を算出するツールの場合、仕組み上、月間で3,40個以上売れている商品には対応できません。そういった売れ行きのよい商品をリサーチ対象とするセラーの方(OEMなど)は集計データの活用がより重要になるかと思います(逆に、月数個程度の販売数の商品をメインで扱う輸入転売の場合はKeepaなどの方が有効ですね)。
今回、そのようなランキングごとの月間販売数データを効率的に参照できるように、Amazonの商品ページの上部に、カテゴリランキングと、そのカテゴリランキングに該当する販売数を表示するChrome拡張を作りました。
拡張の名前は「rankle」です。
【重要】Chrome拡張にランキングごとの月間販売数データは含まれません。
また、他の方が公開されている同データについても一切お答えすることはできませんのでご了承ください。
インストール
以下からChrome拡張のインストールページを開き、右上の「Chromeに追加」ボタンを押してください。
CSVファイルの用意
以下からrankleに読み込ませるデータのテンプレートをダウンロードしてください。
※WindowsとMacで文字コードが異なります
テンプレートはCSV形式です。列がランキング、行がカテゴリです。テキストエディタやExcelなどの表計算ソフトで開き、2行目・2列目以降に販売数データを入力してください。
下図は表計算ソフト(Numbers)で開いたイメージです。表計算ソフトで編集した場合CSV形式で保存してください。
rankleに読み込ませるCSVは、必ずしもテンプレートから作る必要はありません。列がランキング、行がカテゴリであれば独自に用意したCSVファイルも読み込み可能です(詳しくは後述の「CSVファイルの詳細」を参照してください)。
使い方
amazon.co.jp内のページを開き、拡張機能の中からrankleアイコンをクリックします。
amazon.co.jp以外のドメインのページではパネルが開きません
パネルの中に用意したCSVファイルをドロップし、「登録」ボタンを押してください。
(なお、「CSVテンプレート取得」ボタンを押すとこのページが開かれます)
CSVを登録後に商品ページを開くと、画面上部に販売数とカテゴリ・ランキングが表示されます。
検索結果やストアフロントなど商品一覧ページを開くと、画面右上に三角マークが表示されます。これをクリックすると一覧に表示中の商品の販売数がまとめて表示されます。
一覧ページでSTEP1のパネルを開くと「フィルタ」が追加されます。パネル下部のスライダーを動かす(or 数値を入力する)と、それ以下の販売数の商品が非表示になります。
また、スライダー右側のクリップボードアイコンをクリックすると、表示中の商品のASINがクリップボードにコピーされます。
さらに、Auto Pagerizeにも対応しており、追加されたページの右上にも三角マークが表示されます(販売数が未取得の全ての商品の販売数を取得します)。
商品一覧ページの販売数取得機能については、以下のページで説明していますので併せてご参照ください。機能を組み合わせて、売れている商品のASINだけ抽出することができます。
CSVファイルの詳細
CSVは一行目と一列目で行列の定義をしています(テンプレートはこの定義をしており、一行目と一列目にのみ値が入っています)。
一行目はランキングの範囲(刻み)です。
- 初期値は1000,2000,3000,…と1000位刻みですが自由に変更が可能です
- 刻みは一定である必要はなく100,500,1000,2000でも大丈夫です
- 末尾は初期値では50000位ですが増減も自由です。これを超えるランキングの商品は「圏外」と表示されます
- 「圏外」の場合に、商品ページに表示をするかどうかは拡張のオプションから切り替えられます
一列目はカテゴリです。
- カテゴリ名の表記の揺れは許さず、Amazonのカテゴリ名と一致している必要があります
- 全てのカテゴリを網羅する必要はありません。ここにないカテゴリの商品は「カテゴリの登録なし」と表示されます
- カテゴリの並び順は自由です
まとめ
今回、読み込んだランキング・販売数のデータから、Amazonの商品ページに販売数を表示するChrome拡張「rankle」を公開しました。
作りはものすごいシンプル、かつ、この機能の肝であるランキング・販売数のデータの提供はしないという他力本願っぷりに、どこまで需要があるのか分かりませんが、尊敬する方のプッシュもあって思い切って公開をしてみました。
言わずもがなですが、ランキングから販売数を予測するという機能はデータにこそ価値があります。そのような素晴らしいデータの価値を少しでも高められればという想いでいます。
余談というか独り言になりますが、このランキングデータの精度をとにかく高めようとすると、大勢のセラーの持っている情報を集める(集合知)しかない訳で。たくさんのユーザーを抱えるプライスターなどがやるのは必然ですよね。ただ、ユーザーの販売数を直接利用するのは個人情報保護的にNGだったりするのか(いや、よく分からないですが)、今のぼかした値を出すしかないのか。だとすると、ユーザーが販売数のデータを提供するインセンティブをうまく作るサービスがあれば、少なくとも話題にはなりそうです。
ということで、「データがないぞ、使えねーぞ!」というようなクレームだけはどうか避けていただければと存じます。
それ以外の率直なご意見は大歓迎です!