2022年4月以降、MWSで全ての商品情報が、SP-APIで一部の商品情報(重量など)が取れなくなる問題について

あまり話題になっていませんが、AmazonのAPIにかなりのインパクトのある変更が2022年3月31日に予定されています。

目次

MWSで商品情報を取得するオペレーションが廃止される

MWSおよびSP-APIの一部オペレーションが廃止されるという投稿がセラーフォーラムに公式からありました

この廃止される「MWS 商品APIセクションの一部オペレーション」とは何かというと・・・

 のアイコン画像

GetMatchingProduct(ForId)が廃止される!!

GetMatchingProductは商品のタイトル、画像、ランキング、カテゴリ、重量などの商品情報を取得するオペレーションです。

MWSを使ってツール開発したことある人なら全員使ったことがあるであろう、それはそれはエッセンシャルなオペレーションです。

 のアイコン画像

それが廃止されるということは、「はよSP-APIへ移行しろや」というAmazonの本気・・・!

では、素直にSP-APIに移行すれば、それで万事オーケーかというと実はそうではないんです。

同時に廃止されるSP-API Catalog Items v0

先程の投稿の下にはこうあります。

SP-APIのCatalog Itemsとは、先程のMWS GetMatchingProductの後継となる商品情報を取得するオペレーションです。

Catalog Itemsは「v0」と「v2020-12-01」という2つのバージョンが存在し、各で取れる情報や呼び出し制限が違っていました。

この内、今回GetMatchingProductと同タイミングで、古い方のv0が廃止されるということです。


実はこれが(個人的に)大大大問題で、今回の記事で一番伝えたかったことです(そのために8ヶ月ぶりにブログ更新しました・・・!)。

GetMatchingProductとほぼ同等の情報が取れるのはv0だけで、新バージョンのv2020-12-01は大幅に取得できる情報が制限されています。

具体的にいうと、タイトル、画像、メーカー、ランキングなどは引き続き取得できるものの、ブランド所有者以外は重量、サイズを含む商品の属性情報が取得できません

これらの情報が取れなくなることで影響を受けるツールは多いと思います。例えば、小型軽量の判定をしたり、国際送料を商品の重量から見積もったりなど。

以降では、Amazonツール開発者や利用者の方に、正しく問題を認識してもらうため、Catalog Itemsのv0とv2020-12-01で取得できる情報の違いを整理しました。また、現状唯一残された希望であるAmazonへの要望の上げ方も紹介します。

Catalog Items v0とv2020-12-01の違い

前述の通り、2022年3月以降存続するv2020-12-01では、ブランド所有者以外は商品の属性情報が取得できません。全く相乗り出品をしない人は少数派だと思いますので、ブランド所有者ではない前提で取得できる情報の違いを整理しました(代表的なもののみ取り上げています。全てを網羅した公式のリファレンスはこちらになります)。

取得できる情報の違い(ブランド所有者でない場合)

v0v2020-12-01
商品タイトル
画像
ランキング
メーカー・ブランド
モデル番号
カテゴリ△ ブラウズノードとランキングからのみ
重量×
商品サイズ・梱包サイズ×
セット数×
年齢制限×
発売日×
その他、商品属性(容量、ジャンル、言語など)×
JAN/UPC×
バリエーションASIN×

個人的には、v2020-12-01で

  • 重量
  • 梱包サイズ
  • セット数

が取得できないことが致命的です。

ただ、逆にこれまではKeepa APIを使わないと取得できなかったJAN/UPCやバリエーションASINがv2020-12-01では取得できます。このため、私のツールではv0とv2020-12-01の両方を呼び出しています。

(おまけ) クォータの違い

クォータとは時間当たりのAPIの呼び出し回数の制限で、ツールの実行速度に大きく影響します。本投稿の趣旨とは若干ずれますが、参考に2つのバージョンの違いを載せておきます。

ここではASINを指定して商品情報を取得するgetCatalogItemのクォータを比較します。なお、MWSと異なりgetCatalogItemは1回のリクエストで1つのASINのみを指定します。

SP-APIは可変クォータで、ユーザーによって制限が変わるらしいのですが、私が観測した範囲内ではデフォルトの値から変わったことがないので、デフォルトの値を用いています。

v0v2020-12-01
回復レート2 回/秒5 回/秒
回復の上限数20 5
1時間あたりの最大呼び出し回数 7200 18000

大量のASINの情報取得をする場合、v2020-12-01の方が圧倒的にパフォーマンスが高いですね。

Amazonへ要望をあげる方法

先程のセラーフォーラムの投稿にはこのようにあります。

2022年3月31日に影響を受けるオペレーションが廃止されることを考慮して、ユースケースが代替APIでカバーされていないなどのフィードバックやリクエストがございましたら2021年9月30日までにお知らせください。

https://sellercentral-japan.amazon.com/forums/t/topic/81380

Catalog Items v2020-12-01では困ることがある場合には、Amazonに要望をあげることができます。

ただし、2021年9月30日までです!

その方法は以下の通りです。

Amazonのサポート(https://sellercentral.amazon.com/gp/mws/contactus.html※1にアクセスしていただき、影響を受けているユースケースの詳細と概要を記載の上、追加アイテムの詳細をリクエストしてください。

https://sellercentral-japan.amazon.com/forums/t/topic/81380

※1 元々の投稿は北米Amazonのリンクだったので日本のものに修正しています。

ちらほら「レスポンスがない」と耳にするSP-APIのサポートページですが、現状ここから要望をあげる他ないようです。

ツール開発者の方、本記事を読んで「これは困る」と思われましたら、ぜひサポートに要望をあげてください。

また、ツールの利用者の方もお使いのツールが2022年3月以降大丈夫なのか開発者の方に確認してください。

まとめ

2022年3月31日に予定されているMWS 商品APIの一部(GetMatchingProductなど)と、SP-API Catalog Items v0の廃止について解説をしました。

GetMatchingProductはMWSを使ったツールでは必要不可欠な重要なオペレーションなので、その影響は非常に大きいです。

また、現行のGetMatchingProductに直接対応するSP-API Catalog Items v0から、新バージョンであるv2020-12-01に移行した場合に、両バージョンで取得できる情報の違いを示し、重量、サイズ、セット数などの情報が取得できなくなる問題についてお伝えいたしました。

v2020-12-01に対しての要望をAmazonにあげることができますが、期限は2021年9月30日までとなっています。影響を受ける方はぜひお急ぎください!

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる